GiN's アイリッシュ・ダンスの小話

~レッツ・アイリッシュ・トラディショナル・ダンシング~

『仮面ライダージオウ』平成の完結

高校野球にやきもきしながら過ごした8月後半2度の日曜の朝。映画版と最終回をやっと昨日同日に観終えることができた。平成仮面ライダー・ファンの端くれとしては「やっと平成が終わった。」と書いておくべきだろう。
クウガ』で初めて仮面ライダーに興味を持ち『響鬼』で本格的に好きと言えるようになった平成仮面ライダーは、子供の頃のように毎回テレビの前で楽しく過ごすという経験を思い出させてくれた。

殺人をゲームとして行う怪人もヒーローであるライダーすら「未確認生命体」と呼ぶ、リアルな刑事ドラマとして描いた『クウガ』始め、全ての作品が独立した世界観と実験的なアイデアによって創られていた。約20年を通して、これだけの作品群が毎年毎年面白さを維持して毎週放送されていたことが奇跡だ。さらにNHKの朝ドラでさえ半年で完結するようになった今、一つのドラマが一年間続いて製作されるのはライダー(戦隊と大河)しかない。

他の作品では絶対に描くことのできない、メタにメタを重ねてなお物語として観客を飽きさせず、観終えた後に明確なメッセージを受け取る『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』。
過去のライダーや敵キャラをただの客演としないで、戦闘シーンですら物語の一部として描き切ったTV版『仮面ライダージオウ』。
主人公の物語として見ればとてもシンプルな構造だ。「今この瞬間」を懸命に生きることで過去も未来もより良きものとなる。そして一人でなく「仲間と共に」切り開く未来こそ豊かなものになる。という少年ものの作品の王道のテーマだ。

一年間ほんとうに毎週楽しませてもらったよ。ありがとう。