GiN's アイリッシュ・ダンスの小話

~レッツ・アイリッシュ・トラディショナル・ダンシング~

大西洋を渡った "Big Square"

Antrim Square Set と Grand Square


フランスのフォーク・ダンス・グループの男女が西部劇スタイルで踊る、アメリカのスクエア・ダンス"Grand Square"なる動画を見てしまった。それを何故ここで取り上げるかというと、後ろで見ているちびっ子どもが身長順にずらっと並んでいるのがカワイイ、からでなく、"Antrim Square Set "の共通フィガーである Big Square と全く同じ動作を持っているダンスだったからなのです。まずはご覧ください。

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 "Antrim Square Set "はアントリム県出身、オーストラリア在住のデス・ジャクスン(Des Jackson)氏が、2003年に故郷の祝賀の為に創作したセット・ダンス。構成はリール、ジグ、ポルカorスライドの3つのフィガーですが、最大の特徴が全員で「田」の字のラインを動く「Big Square」がどのフィガーにも共通して出てくること。

2000年代に作られたセットの中でも特に人気のあるセットになったのは、この Big Square の面白さによる所が大きいでしょう。

 

以前 Gay Gordons が世界を旅して Chapellois や All American Promenade などに変化して行く様子を推理・想像してみましたが、この Big Square もまた、大西洋を渡ってスクエア・ダンスとして人気を得ているのは何とも面白いものですね。

ただこちらはスクエアダンス→セットダンスの可能性もありますから、いつか分かればまた報告しますね。