クロッグ・ダンスの謎を追う (1)
クロッグを木靴と訳してあることが多いから、単に木をくり抜いて作った硬い靴だろうと思っていました。しかしファッション業界ではもう少し細かい定義があるようで。まずサボ。かつてのオランダで使用されていた、木で作られた踵がない靴やサンダルを総称してサボと言うそうですね。
この種の靴の欧米での呼び名がクロッグ(clog)なのだそうですが、調べてみると英語の clog はオランダ語で klomp、サボではない。今では形状で区別するのかなと勝手に想像します。あら、最近流行りのあの穴のあいたサンダルにデザインがそっくりだ。
とにかく甲側の素材や仕立てが発展して今に至っていることは想像できますね。
簡単にまとめておくと、クロッグとは「元は木をくり抜いて作られていた、靴底が木やコルクの厚底で甲側が革や布で出来た、足を滑り込ませるタイプの靴」でいいでしょうか。
さて次回からダンスの話です。下左は clog dancing shoes のクリップアート (free use) です。下右は同じ形の全体が木製のクロッグ。
クロッグ・ダンスの謎を追う (2)
【関連記事】
Gay Gordons と Chapellois ~ あるフォーク・ダンスの旅(1)