GiN's アイリッシュ・ダンスの小話

~レッツ・アイリッシュ・トラディショナル・ダンシング~

Gay Gordons と Chapellois ~ あるフォーク・ダンスの旅(2)

エジンバラの The Dunedin Dancers のデモ。よく伴奏に使われる"Scotland The Brave"(Gaelic: Alba an Aigh)ともう一曲(タイトル分かる方はご教示ください)で踊っている所です。

バグパイプの音によく合った活き活きした雰囲気がよく伝わる一本です。

エジンバラから北へ数十キロにあるパースシャーのフードマーケットにて。

 

Gay Gordons には幾つかのバリエーションがあるのですが、RSCDS(Royal Scottish Country Dance Society = 1923年設立の世界的なネットワークを持つ団体で、英国王室から"Royal"という称号が与えられています)のインストラクションによるとこうです。

Round the room dance, Couples facing anticlockwise around room

1- 4 All in Allemande hold walk forward 4 steps, all turn about and walk backwards (same direction) 4 steps
5- 8 Repeat clockwise
9-16 All Men set as Ladies dance under Man's right arm, all polka round the room

アルマンド・ホールド”とは、男女が横に並んで左手を身体の前でつなぎ、男性の右手が女性の右手を右肩越しに取る組み方です(アイルランドでは Sweetheart Hold と言うこともあると聞いたことがあります)。前へ4歩歩き後ろ向きになってそのまま4歩(4 bars)。同じことを繰り返します(4 bars)。”セット”とはパ・ドゥ・バスク Pas-de-basque やストラスペイ・セッティング・ステップ Strathspey Setting Step などのようなステップを入れることですが、この動画では、男性が 123- 123- と(アイルランドで言うポルカ・ステップを)踏みながら、女性は男性の右手の下で時計回りに2回回りながら進んで行きます(4 bars)。ワルツ・ホールドに組んで1-23- 1-23- ハウス・アラウンドのように回って動くのが SCDで言う"ポルカ”です。(4 bars)

この動画ではインストラクション通りの踊り方をしています。

 

もうひとつご覧ください。画調から1980年代のTVだと思うのですが、元のバージョンからケーリー Ceilidh で変化したと思われるバリエーションが踊られています。

女性がターンしながら進んで行く代わりに、手をつなぎ換えて横に立ち、男女一緒に外へ広がり、内へくっつきを2度繰り返しています。この部分を「ケーリー Ceilidh で変化した」と思う根拠をで書いて行きたいと思います。

 

Gay Gordons と Chapellois ~ あるフォーク・ダンスの旅(3)

Gay Gordons と Chapellois ~ あるフォーク・ダンスの旅(1) www.youtube.com